
ネットや通販が発展して、様々な田舎のデメリットが緩和していく中で、実際に田舎や離島に移住して、のびのびとした育児や田舎暮らしにチャレンジされる方も増えているようです。
ただ、いくら憧れの生活といっても、移住をすれば仕事も収入も大きく変化するし、そもそも環境に馴染めるかも不安。
そう考えて、移住にチャレンジするか悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
私も、田舎暮らしに憧れて離島に移住しましたが、良かったこと悪かったこと思うことは様々です。
今回は、実際に離島に移住した私が、実際に感じたことを単刀直入に話してしていきたいと思います。
近年、ネットの普及によって、お買い物も映画など様々なコンテンツも、時間と場所を選ばない時代がやってきました。
職種によっては、テレワークを活用することで、必ずしもオフィスの近くに住む必要もなくなり始めましたよね。
だからこそ、憧れの田舎暮らしにチャレンジしてみたいと夢を膨らませてらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
でも、実際に移住すると環境に馴染まなかったり、予想しなかったことで新たな悩みを抱えるかもと考え込んでしまうのも人の常。
今回は、実際に離島へ移住した私だから感じる、離島での子育ての良いところや、逆に不便と感じる点などについて解説をさせていただきます。
【STEP1】私の実感ですが、総合的に離島での子育てはおすすめです
私は、神奈川、福岡を経て、最終的に今は長崎県の五島列島で子育てしています。
神奈川での子育て
私があまり公共交通使わない福岡の郊外で育ったことと、子供がベビーカーの時期だったことがあり、神奈川での子育てが一番大変だった印象が強いです。

やっぱり、ベビーカーを押しながら電車で移動するのは大変でした。
いくら子供の為といっても、慣れない街で海に行くのも、山を見るのも1日がかりで移動をしなければならないことも、田舎で育った私には馴染めないポイントでした。

私が馴染めなくても、その街で生まれ育った方だったら、普通の光景ねんでしょうね!
神奈川は首都圏ですから、ないものはないというか、最新のモノが常にライブで体験できるのは神奈川の魅力でした。
だからこそ、子供の可能性を追求するのなら、何でも最新の情報や体験が手に入る、都会の生活が良いのかもしれませんね。
福岡での子育て
神奈川から転勤して移り住んだ先は、福岡県の糟谷郡でした。

糟谷は都会でも田舎でもなく過ごしやすい街でした。
糟屋郡でも私が住んでいた場所は、博多まで電車で30分でしたし、イオンやコストなども近所にあって、とても住みやすい街でした。
公園も多かったし、田舎とか離島にこだわりがなければ、福岡の郊外は良い選択だと思います。
五島列島での生活

これまで暮らした街に比べたら何もないですよね!
でも、玄関を一歩出たら自然体験というか、お庭や近所で虫取りができたり、車で5分で海水浴に行ける生活は最高の一言です。
五島での生活ですが、山に行かなくても近所で虫取りができますし、小さいなりとも戸建てが借りれるので、プランターを置いて家庭菜園ごっこもできます。
海も山も車で5分。海水浴もキャンプも毎週行けちゃう生活は田舎でしか経験できない生活スタイルです。

虫一匹触れなかった長男が、今は虫取りばかりしています。


こんなにきれいな海だって、運が良ければ独占できます。



どこでもできそうな生活ですが、とにかく街がググっとコンパクトでなので、どこでも片道1時間あれば行けるから、毎週遊びに行ってもなりません。
とっても贅沢な生活だと思います。
【STEP2】後悔や不安はないのですか?

ありますよ・・・
一番大きなライフイベントは、こどもたちは、ほぼ確実に高校を卒業したら島を離れ、基本的に帰省を除けば2度と島には帰ってきません。
最終的に旦那と2人ぼっちになる覚悟が必要です。
学習塾なども大手があるわけでもないですし、スポーツでも技能でも専門性があるスクールは皆無です。
もし。子供が〇〇のプロになりたいと夢を語りだすと、応えてあげるのはかなりハードルが高いです。

子供に自由と自然の中での豊かな経験を与えることはできますが、才能をのばすことに関しては不利な点が多いです。
それでも、ジブリの作画監督だった山本さんや、女優の川口春奈さんもこの島の出身なので、その道で秀でるためのチャンスが全くないわけではありありません。

コロナ禍で移動を自粛している部分もありますが、島を出て旅するのは10万円単位でお金がかかるので、なかなか島の外に出るチャンスがありません。
テレビを見ていて遊園地に行きたいと言われても、色々胡麻化してお茶を濁すしかないんですよね。
最近、島にローソンがオープンしました。
それでもコンビニはローソンだけで、マックもサイゼリヤもないですから、子供たちからテレビで放送されたスイーツをせがまれても、買ってあげることはできません。

玩具だったら、楽天やAmazonががあるので不便はありませんが、コンビニスイーツとか通販で買えないものは眺めるしかありません。
そういった点で、不便と感じることは少なくないですよ。
【STEP3】不安もありながら、総合的に移住して良かったと思えるのはなぜですか?

思っているほど、島の人間関係が濃くて、野菜をあげたり貰ったりみたいな生活は少ないかもしれませんが、それでも街中での生活に比べると近所の方が子供たちに興味を持って見守ってくれます。
特に神奈川での生活との比較ですが、神奈川では2年同じアパートに暮らしても、周りの方がどんな方かほぼ接点はなかったです。
福岡でも、アパートの両隣とか近所の子供好きの老夫婦くらいしか、接点はなかったですね。
離島に移住してからは、(そんなに監視されているような感覚と誤解しないでくださいね・・・)顔見かける範囲の方は、ほぼどんな方かわかりますし、何かあれば声をかけていただけます。
本当に仲良くなれば、少なからずお野菜をいただくような機会もあるし、私は適度に人間関係がつながっているので、安心して暮らせています。

子供の専門性を磨くには不便ですが、専門性を磨く夢を抱いた子供たちは中高生のうちでも島から羽ばたいていって、自分を磨いているようですよ。
いざとなれば、寂しさはありますが子供のチャンスに協力する道はあるので、大きな障害にはならないと思っています。
ここまで書いてきましたが、様々良い点や不便に感じる点はあります。
そのどこを重要と考えるかで、結果というか田舎暮らしの印象が異なるのではないでしょうか?
特に離島は交通の面でハンディがありますので、頻繁な行き来を伴うことに対しては大きな不便を伴います。
ここまでの話の中で、ご自身にとって何が重要なのか分析頂いて移住の決定のご参考にしていただけると幸いです。