みなさまは飼育環境によってメダカもストレスを感じることをご存じですか?
メダカが飼育環境にストレスを感じると、綺麗に育たない、ヒレが伸びない、そして最悪は弱って死んでしまうなどデメリットしかありません。
今回はメダカにストレスを与えない飼育方法について解説をさせていただきます。
【POINT1】メダカにストレスを与えないための4か条
メダカにストレスを与えない基本は以下の4項目になります。
①綺麗な飼育水で
②安定して適切な水温で
③水質変化をしっかり抑えて
④過密にならないように余裕をもって育てるです。
以上の4項目に加えて適切な給餌が行われれば、メダカたちはスクスクと元気に育っていきます。
②安定して適切な水温について
メダカは日本原産の魚ですから、日本の気温・水温であればほぼ問題なく対応が可能です。
ただし、夏場の日なたの高水温は簡単に30℃を超えていくために、水温で弱り最悪死んでしまうこともあるので注意が必要です。
また、水温に配慮しない水替え時の注水・急な雨の降り込みで水槽内の水温が一気に上下しメダカが弱ってしまうことがあります。
メダカにとっての水温は人間にとっての気温と同じですから、雨の降り込みは寒い日に暖房を冷房に切り替えられて凍えたようなものとイメージしてください。
そうすると、どれほど雨からメダカを守ることが大切かイメージできると思います。
水替えについも同様ですから、貯め水を使用するなど水温合わせは適切に行うようにしてあげてください。
③水質変化を抑えるについて
水質変化を抑えるとは、大雑把に言うとph変化を最小にと留めることを指します。
しかし、実際に飼育の現場ではphだけでなく、不純物の混入具合全般を指します。
具体的な不純物の代表がミネラルなどです。
(1)phの変遷
水道水から出てきたばかりの水は(地域でバラつきあり)phが約7.0~7.3と言われています。
ph7.0を一般的に中性と言います。
まず第1段階として、水槽の低床に何を入れているかでphが変化します。
水質を酸性にするもの
赤玉土・ソイルなど
水質をアルカリ性にするもの
砂利・牡蠣殻など
次に飼育中の変化でphを変化させる要素をまとめます
水質を酸性変化させる要素
雨の降り込み・水の汚れ(硝酸塩の増加)
水質をアルカリ性に変化させる要素
グリーンウォーターへの変化
このようにphは様々な要因で変化します。
ですから、専用の試験紙などなしでphを推し量ることは非常に難しいです。
ここでお伝えしたかったことは、並んだ水槽、汲み置いた水、すべての水はphがバラバラであり、水替えで注水をする際には少量ずつ慎重に変えていただきたいということです。
④過密にならないように余裕を持つについて
一般的にメダカを飼育するには1匹あたり1リットルの水量が必要と言われています。
ただ、メダカを綺麗に育てたいなど一層ストレスを掛けない飼育を目指す場合は、1匹あたり2リットル以上の水量が望ましいと言われています。
【POINT2】そのほかメダカのストレスになるもの
ここまで書いてきた意外にも、些細なことがメダカのストレスになっている場合がありますので注意が必要です。
①エアレーションなどの気泡が弾ける振動
②周囲の人影や騒音・振動など
メダカはとても弱い生き物ですので、外敵から身を守ろうと必死です。
ですから、敵に見えるもの、敵の襲来を思わせる環境はすべてストレスになるとお考え下さい。
最後に
ここまでメダカにストレスを掛けない育て方について書かせていただきました。
phなど難しい要素もあったと思います。
もし内容を熟知できていなかったとしても、大切なことは変化を与える際には少しづつ行う優しさなのです。
エアコンを操作するときでも、いきなり設定温度を10℃下げたりせず徐々に調整しますよね。
その感覚を持ってメダカに接してあげるだけで、ストレスを掛けない育て方は可能だと思います。
この記事がみなさまのお役に立てると嬉しいです。