みなさまも、メダカが日々ポツポツと死んでいくようになり、数日で全滅させてしまったことがあるのではないでしょうか?
実はメダカがポツポツと死んでいくときの理由の殆どは水質の悪化です。
今回は、水質悪化を中心にメダカのポツポツ死の解消方法をご説明させていただきます。
【POINT1】メダカの死因の殆どは水質の悪化
結論ですが、先天性の病気などを除くと、メダカの死因の殆どは水質悪化です。
僅か数日と思わないでください。
バクテリアが十分に繁殖できていない水槽の水は1日であっという間にアンモニアで汚染されていきます。
市販のろ過フィルターも設置して2週間~1か月はただの箱です。
その認識を持たず、フィルターを設置しているからと水替えをサボっていると、水の汚染が加速してポツポツ死が始まります。
【POINT2】バクテリアは増やさないといけませんが・・・
この話をすると高い頻度でこういわれます。
「バクテリアを増やさないといけないから水替えできないでしょ?」
これは大きな誤解です。
確かにバクテリアを増やす必要はありますが、それを理由に水替えを控えると魚はアンモニア中毒で死んでいきます。
魚を元気に飼育するためには、バクテリアが少ない水槽立ち上げ初期こそ、毎日でも水を変えていいくらいです。
それから、徐々に魚の様子を見ながら水替えを減らして行きながら、換水とバクテリアのバランスをとっていくのです。
もし、バクテリアが増えるまで換水しないで維持したい方がいましたら、メダカを極々少数で飼育してください。
それであれば、水替えなしでも自然にバクテリアの増加が追いついて飼育ができる可能性があります。
水替えしないで飼育されているとおっしゃる方は、このような少数飼育から始めていることが多いと思います。
【POINT3】ポツポツ死が始まったら
ポツポツ死が始まる頃には、水槽の中のアンモニア濃度はかなり高くなっていると予想されます。
一気に水替えをしてアンモニアを排出してしまいたいところです。
しかし、体力が落ちているメダカの飼育水を一気に変えてしまうと、逆に水質ショックで更にメダカを弱らせてしまう可能性が高くなります。
そのような時に取る方法は2つです。
①1/3程度の換水を数日かけて行う。
②しっかり水合わせをして新しい水槽に引っ越す
乱暴なように感じるかもしれませんが、ポツポツ死が始まるまで汚染された水は、そう簡単に綺麗にはなりません。
また、汚染度もかなり深刻です。
そこで、緊急に水を浄化する必要があるのですが、何度も水替えを繰り返して水質ショックを与えるくらいなら、可能な限り一気に、でも水合わせを慎重に行った方がメダカにとって優しい換水になるのです。
念のため上記①を行う場合は、注水を何回にも分けて実施すると水質ショックを減らすことができて安心です。
※点滴法を実施するとより安心です。
【POINT4】水を替えたらメダカが死んでしまいました
ここが一番説明が難しい部分です。
簡単にご説明すると弱り過ぎたメダカは換水しても回復はしませんし、逆に水替えのショックですぐに死んでしまう場合もあります。
ただ、ここで水替えが失敗だと心折れて水替えの手を止めると、回復できるメダカまでアンモニア中毒で死なせてしまうリスクを負うことになります。
ここは心を強く持って水替えを断行することをお勧めいたします。
【POINT5】弱ったメダカの見極め方
メダカは胃袋を持たず、明るい間は常時泳ぎ餌を探し求める生き物です。
まず、大切なのは100%元気なメダカがどれくらい俊敏に泳ぎ続けるかを記憶に焼き付けるかです。
回復不能にまで弱ったメダカは僅かに泳いでは止まり、僅かに泳いでは止まりを繰り返します。
そうして、死ぬ寸前のメダカはジッとして動きません。
このあたりの目利きを鍛えていただくとポツポツ死を事前に食い止めることも可能になるのです。
最後に
せっかくメダカを飼育したのに2週間ほどで全滅してしまうと本当に悲しいですよね。
きっと大事にされてらっしゃると思いますが、バクテリアを増やすこととのバランスが判然とせずに全滅させてしまうのだと思います。
最初は毎日少しでも水を変えながら、2週間後からPOINT5でお伝えした弱ったメダカの見極めを思い出しながら徐々に水替えを減らしていくとバクテリアが増えて行ってくれます。
十分にバクテリアを増やすには段階的に1~2か月は時間をかけた方が安心ですよ。
この記事がみなさまのお役に立てると嬉しいです。