メダカの稚魚をより早く大きく成長させる育て方/メダカの成長期間の短縮方法を解説

飼育員カツミ
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メダカは育て方次第で、稚魚の成長する速度が変わることはご存じですか?

稚魚を早く大きく育てることができれば、累代(子供⇒孫と世代を進める事)の速度を早めることができ、結果として品種改良のスピードを速めることができます。

では、どうやればメダカの稚魚を早く大きくできるのでしょうか。

今回、メダカの稚魚を早く大きく育てる方法について解説していきます。

【POINT1】メダカの成長速度を早める飼育方法

飼育員カツミ
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メダカの成長速度を早める方法は以下の通りです。

1.できる限り大きな容器で飼育する

2.栄養豊富なエサを1日に少量ずつできるだけ数多く与える

3.定期的にサイズごとに選別する

4.水質の維持管理

1.できる限り大きな容器で飼育する

飼育員カツミ
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魚は飼育環境が過密になると、それ以上大きく成長しないようになります。

これは、どんな魚種でも共通なので覚えておいてくださいね!

逆に過疎な環境で飼育するとグングン大きくなります。

ですから、稚魚を早く大きくするためには、できるだけ大きな容器で過疎飼育をすることが望ましいと言えます。

ただ、小さな針子のうちは小さな容器の方が管理がし易いので、孵化後しばらくは小さな容器で飼育して、5㎜~1㎝ほどに成長したら、大きな容器に引越ししてあげると良い結果が得られます。

ある程度成長してからいきなり大きな容器へ移すと、あっと言う間に目に見えて大きく成長するはずですよ。

店長メグ
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2.栄養豊富なエサを1日に少量ずつできるだけ数多く与える

メダカは胃袋を持っておらず、人間のように1回の食事で数時間~数日活動するためのカロリーを摂取することができません。

ですから、1日中餌を探して泳ぎ回り採餌し、常に「今」必要なエネルギーを確保する必要があります。

そのため我々も、可能な限り稚魚が「食べ続けられる」環境を人為的に作り出さなければなりません。

しかし、単純に餌の量を増やしても、逆に食べ残しが水中で腐って水を汚すため、そう簡単な話ではありません。

1度に完食できる少量の餌を、1日に何度も与えることができると、メダカ達は飛躍的に成長していきます。

しかし、それは中々実現が困難ですよね。

そこで、稚魚の餌には少々過剰でも水を汚しにくい活き餌を用いることが多いのです。

※活き餌でも度を越すと逆に粉餌以上に水を汚すので注意が必要です。

飼育員カツミ
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生きてる餌なら、メダカが食べたい時にいつでも食べたい放題できるので、メダカがすくすくと大きくなりますって話ね!

活き餌についての私の記事です。

ご興味がある方は読んでみてください。

店長メグ
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3.定期的にサイズごとに選別する

同じ時期に孵化した稚魚(針子)でも、成長速度にバラツキがあります。

孵化後2週間も経過すると、次第に稚魚の大きさはバラけて大きい個体が小さい個体を追いかけ始めます。

そして、大き目の個体が餌を独占し、更には小さな稚魚を捕食してしまうことすらあります。

そのような状況を避け、すべての稚魚を満遍なく育てるるために、一定期間ごとに稚魚を大きさで選別する必要があります。

私たちは孵化したて、5㎜、1㎝、⒈5センチでサイズ分けをしています。

店長メグ
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4.水質の維持管理について

水換えをしない飼育より、定期的に水替えを行うほうが、新水の刺激で稚魚(針子)の成長が速いようです。

それに、酸素が豊富でキレイな水の方が稚魚の健康に良く、元気に餌を食べて大きく育ちます。

ただ、水替えになれていない稚魚は水質の変化に敏感です。

最初は、少量ずつ水換えをして、水替えに慣らすようにした方が安全だと思います。

私の水替えに関する記事です。こちらも併せてご覧ください。

店長メグ
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最後に

ここまでメダカの稚魚を早く大きく育てる方法を紹介してきましたがいかがでしたか?

同じように見えるメダカの飼育方法ですが、僅かな違いで結果は大きく異なります。

ただ、大切なことは可能な限りメダカにとって最良な環境を生み出すことです。

今年の夏こそ結果を出してみたいですよね。

最後までご覧いただきありがとうございました。